その③からの引き続きで『経理・総務の就職活動が上手くいくためにまずやるべきこと』についてお話していきます。

3.就職先が決まらない後の進路に関する私の見解

何社もお見送りが続き、「このまま就職先が決まらずに卒業してしまったら、どうしよう」と不安になるでしょう

大学生の方の場合、「就職留年」を選択し、大学で就職のサポートを受けながら新卒者扱いで就職活動はできますが、そうではない「就職浪人」の場合は卒業後、無職となり、自分の力で就職活動を行っていかなければなりません

しかし自分が望まなくても在学中に就職先が見つからない可能性はあり、就職活動の期間が長くなるにつれ、「就職先が決まっていない卒業後の自分」を気にし始めてしまいます

ここでは、希望する経理・総務の職に就くため、『就職先が決まらない後の進路をどうすべきか』について、私はこうすべきという考えをお伝えします。

もしあなたが就職浪人となった場合に備え、くじけずに就職活動を行うための励みになれたらと思います。

 

1)派遣社員、契約社員として仕事を探す

正社員という雇用形態にこだわらずに経理・総務職の仕事を探す方針に切り替えるのです。

もちろん給料が低い、将来性がないというデメリットはありますが、やっておくと良い点もあります。

空白期間がなくなり、少しでも経理・総務の経験が積める

会社によっては一定期間の就業後、正社員として採用してもらえる

一般的に就職浪人は既卒(中途)採用扱いになるため、新卒者と混じって就職活動を行うのはほぼ難しくなります

そこで正社員としての転職より比較的、未経験でも年齢が若い点から仕事が見つかりやすい派遣社員、契約社員としての道を選ぶのがありかと思います

また一定期間就業を続けた後、会社によっては正社員として採用されるケースがありますし、大手企業で働けるチャンスもあります

将来、正社員としての転職活動を行う上では業務経験の有無が転職成功に左右するため、雇用形態にこだわらずに仕事をしていく方が得策かと思います。

 

2)専門学校が開講している経理・総務の実務スキルを学ぶ講座を受ける

これは実際、経理・総務職として会社に勤務した経験、転職活動をした経験から言うですが、経理・総務ともに専門的な知識に基づいて仕事をする職種であり、かつ職務歴が10年ではリーダーとして業務全般を管理できるレベルを求められます

そのため未経験でも仕事の手順、理解してなければならない常識などが分かっている人だと「早く仕事を覚えてもらえる人」ということで採用側の評価は高くなります

また採用側は「卒業後の空白期間に何をしていたか」を非常に気にしますので、『経理・総務職に就くための準備としての勉強をしている』というのは働く意欲があるアピールになると思います。

参考として私が現在、受講しているWeb講座の運営元サイトを紹介します。
「資格の学校TAC

3)経理職なら日商簿記検定、税理士試験、総務職なら社会保険労務士試験の合格を目指す

一般的に有名であり、かつ国家資格のような合格レベルが高いとされる資格試験に挑戦し、合格することは就職では有利に働きます

実際に合格していなくても現在、合格に向けて勉強中であるというだけでも「将来のキャリアップを見据え、努力しているのだ」と採用側の評価は高くなります

ただし(2)でも併せて言えますが、『勉強は仕事を行う傍らで行うもの』と考え、勉強するために働かない人は悪い印象を持つのが一般的です。

そのため、(1)での派遣社員・契約社員として仕事を見つけ、併せて資格の勉強を行うというのが理想的ですね。

最後に私が簿記の学習に使用した書籍が理解しやすい内容のものだったので、簿記検定合格を目指したい人向けに紹介します。

みんなが欲しかった!簿記の教科書日商2級商業簿記 第10版
みんなが欲しかった!簿記の教科書日商2級工業簿記 第10版
みんなが欲しかった!簿記の教科書日商3級商業簿記 第10版

今回はこれで以上となります。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。