前回のその①に引き続き、『経理・総務の就職活動が上手くいくためにまずやるべきこと』についてお話します。
1.経理・総務の就職活動を始める前にまずやるべきこと
(2)経理、総務関連の有名な資格取得の勉強をする
一般的に言われる「資格取得は就職で有利になる」という教えは気をつけなければなりません。
それは『一般的に名の知れた資格以外を会社は重要視しない』ためです。
ではどういう資格を指すかというと、経理では日商簿記検定、公認会計士、税理士試験、総務では人事労務分野で重要な社会保険労務士試験です。これらは実際に合格していなくても、「現在勉強中」と言うだけで会社の評価はよくなります。
それ以外の役立つと言われる漢字検定、ビジネスキャリア検定、全経
簿記能力検定などを履歴書に書いても、「すごさがよく分からない」としてあまり見向きがされません。
ただし実務能力を高めるための資格は、アピールの材料になるので取得を目指すべきだと私は考えています。
★参考:経理・総務職の実務能力を高めるための資格の一例
・経理:電卓計算能力検定、FASS検定、給与計算実務能力検定
・総務:MOS検定(Excel・Word・PowerPoint)、秘書検定
(3)一般教養・マナー、OAスキルを磨く
会社によっては筆記テストで一般教養が問われるため、対策用のテキストを使って自己学習、学校の対策授業に参加するなど準備することでしょう。ただ就職活動中にやろうとすると中々やる気が起きず、やる時間が取れないため、準備ができないまま試験に臨んでしまうことがあります。
だから余裕を持たせるためにも、就職活動を始める前から筆記テスト対策は行っておくことをおすすめします。
次にマナーに関しては敬語の使い方、きちんとした所作ができることは、会社に『一緒に働きたい人』と思わせる重要な要素になります。
これも一般教養と同じく、就職活動中に身につけようとするのは割と難しいため、日ごろの生活から意識して敬語で話したり、きちんとした振る舞いをして慣れるのがいいですね。
特に総務職の場合、電話や来客応対を行う頻度が多いため、しっかりと身についていないと採用担当者に会った時に悪い評価を受けてしまいます。
最後に経理、総務ともにExcel、Word、PowerPointを仕事でよく使うため、基本的な操作ができるレベル以上に建つ人レベルにまで使用スキルを上げることをおすすめします。
この3つのソフトに使い慣れていないという人は結構多く職場にいるため、得意にしておくことは立派なアピール材料になるからです。
(4)日ごろから学校の先生とコミュニケーションを取る
学校内での自分の評価、求人の紹介、応募先への推薦など就職活動では先生の協力が不可欠なため、先生と良好な関係を築いておくことに損はありません。
専門学校時代、私は内気な性格で先生に学習のこと、就職活動のことでの質問・相談はほとんどせず、授業だけしか接点はない状態で過ごしていました。
反対に積極的に質問・相談していた生徒は優良企業から内定をもらえていました。
このことから先生たちと接する機会を増やしていくことが好印象につながり、「会社に胸を張って紹介できる優良な生徒」としての信頼が築いていけるから、それだけ就職先が早く決まりやすいのだと考えられます。
(5)常に時間を意識して行動する
求人票検索、履歴書の作成、エントリーシートの作成、面接対策など就職活動は面倒で時間が掛かることばかりしていかなければならないため、常に早め早めにこなしていくべきです。
面倒くさがりの私は興味がある会社の求人票を見つけ、応募するかを決め、履歴書を作成して提出するまでの時間が比較的遅かったです。
それが災いし、入社したいと強く思っていた会社に応募書類を送ろうとした時点で他の生徒が内定を勝ち取ったということがありました。
そのため就職活動が上手くいくかどうかは、行動の早さ(迅速性)があるかで左右されると思います。
また気にせずマイペースにやる習慣は会話、歩き方などの所作にも現れ、面接時に『ハキハキしていない』、『トロそうに見える』と採用担当者に悪い印象を持たれかねません。
当時、学校での面接練習で先生からこの点は指摘されて意識して直していったものの、面接本番で所々そのマイペースな部分が出てしまいました。
経理・総務とも『必ず決められた期限内に業務を完了させる』職種であるため、迅速性のある行動習慣を意識して日々過ごすことで改善できると思います。
今回は以上となります。